まいちん

せっかくお金払ったんだから余すところなく全部見なければ! みたいな感じだとすぐ疲れる。

なので絵に近寄らずにただ歩いて一回出口まで行き、 ちら見でも印象に残ったところに戻って集中して観るというのが 僕の楽しみ方だった。

ハンドルネームなんて概念はまだなかった。

だから僕たちは「偽名」と言っていた。 なんだか自分の名前がいやで偽名を使いたくなる。 まいちんがそうだったかは知らない。

「まいちん」って呼ぶと嫌な顔をする。 でも本気の怒りじゃないあの感じ。

ペンネームやハンドルネームに こだわるのは自分がまだ誰でもないからだろう。

学生の頃ってほんとに映画よく観ましたよね。 僕はビデオにもなってないようなものを上映してくれる、 単館系の映画館によく通いました。 大体寝てましたが。 いい気分で寝られる筆頭はタルコフスキーでしたね。 ソラリスとかノスタルジアとか。

キン・ザザはDVDになるまで観る手段がみなみ会館しかなく、 リバイバル上映するたびに観にいった記憶があります。

友達と観て2、3日「クー!」しか言わないのが 楽しい映画でした。