村木

女性が怒りについて話すシーン。

女性が心情を吐露する場面。

わたくしはものすごく愛されていたのだなあと描いてて思いますね。一瞬だったとしても。

ろくでもない自分を挽回できる機会は非常に少ないのです。「本当のこと」を追いかけていた季節には。

少女が自己否定する様子。

女性のキャラが語りかける場面。

僕がまず不可解だったのは村木のこういう言い回しで、べたべたすることが「甘えている」だと映画や小説で理解していた僕は、最初何を言っているのかよくわからなかった。

言葉にすれば簡単なことで、面倒を避けるためだけに愛想をふりまいて生きている人間にとって、一番の甘えはそれをしなくていい時だというだけだ。

僕はもともと愛想のない人間だったから、普段から素でいればいいんじゃないのと軽く言ってしまったのだけれど、それは彼女を大きく傷つける結果となった。

人間関係は、人間関係以外からは学べない。これは僕の始まったばかりの大学生活の、その第一歩でもある。

女性が気持ちに言及する会話。

女性が男性に話しかけているイラスト。

恋愛関係における不穏な空気のことを「不協和音」と言ったりしますが、わたくしはあんまりその言葉を使わないです。

実際の不協和音は誰が聞いてもはっきり理解できる不愉快な響きの音の組み合わせですが、人間関係の最初の不穏は、ほとんど無視できる、無視していいと思ってしまうほどの小さな小さなほころびだからです。

女の子とトンボが描かれた絵

縁側でふてくされている。

人間は離れていくがトンボは寄ってくる。

青髪の女性がくつろいでいる場面。

ポケベルは高校後半から大学1年くらいまで。流行っていたんだろうか。僕は全然興味がなくて使ったことがない。

ただやっぱり一緒にいる時にピーピー言うといやな気分にはなったし、誰とやりとりしてんだとやきもきもした。

おまけに初期型は数字しかでないタイプで、暗号みたいな数字が羅列されてるだけだったから、なお自分が疎外されてるようで不愉快になったことを覚えている。

「10105」は「イマドコ」と読む。読めねえよ、と僕はちょっと怒った。「妬いてんの?」と村木はグーで殴る真似をした。