ナナさん

同部活の同期。先輩とは対照的に正直で、毎日ポテチを取り入れていた。

ナナさんはイケイケなお姉さんだったが 無理してんじゃないんすか、と聞いたら そりゃ無理してるよ、と答えた。

なんで無理してまで元気に見せたいんです? と続けて聞いたら そりゃあお姉さんだもんと答えた。

僕たちはいつも本当に言いたいことの周りを ぐるぐると衛星のように回っている。

ナナさんはかっこいいイケイケのお姉さん、という感じでしたが やっぱりどことなくナイーブで、安定してない感じがありました。 だからこそ仲良くしてたのかもしれません。

プライベートのこととか全然覚えていません。 国文学を専攻してたのにいつの間にか看護師になっていました。 どんな人と結婚して(結婚してたら)、どんな人生を歩んだんでしょう。

僕自身が一般的な幸福とはかけ離れた生活をしているように、 先輩もナナさんも杉ちゃんも、 みんな自分自身に対して正直すぎたから、 きっとゴツゴツした人生を送っていることでしょう。


どくとるマンボウ、懐かしいですね。 読書感想文の課題図書かなにかだった覚えがあります。あれは航海記か。

僕は母が読んでる安部公房を真似して読んでいるいやな小学生でしたが、 母と「なんのこっちゃさっぱりわからんな」という話をしました。

間接照明が僕の大学時代の「ムード」でした。 ひとまわり年下の子から見れば 「なんで部屋こんな暗いんですか?」 みたいです。

あんまり顔とか見えない方が話しやすい。 なんか色々恥ずかしいんだ。

たった一つしか歳違わないのに、ものすごくお姉さんに見えたり、子供扱いされたり、今思うと不思議な関係だったなと思う。