奥崎

デジタルっぽい絵はあんまり好みでないので、 視力の衰えが顕著になって紙にペンで描くのがつらくなってからは、 iPadでもなるべくアナログに近くなるような描き方を 模索してはいるんですが、

まあね。 やっぱり僕の技術ではデジタルにしかならん。


スランプ? スランプは上級者がかかる病気なんで、僕にはまだ無縁です。 一日たりとて上手く描けて満足した日はありません。

わたくしのスケールはいつなんどきも小さく、 そしてそんな人生が大変気にいっている。

ドーマンセーマンで有名な安倍晴明の晴明神社も 同志社のすぐ近くだった。

ちょうど京極夏彦がベストセラー作家になった頃の話だ。

ピカソの青の時代、とりわけこのイラストの右上に入れた「人生(La vie)」は 絵を描いたり見たりするのが好きなら、 必ず思春期に通過する一枚かと思う。

僕もロートレック、ムンクと並んで、 毎週下宿の壁にかけるポスターに入っていた。

テレビもパソコンもない大学時代、 タバコと本と、そして壁のポスターが 唯一の夜のお供だった。

青の時代の作品に描かれた、貧困・病・苦悩・死は 青年にとって重大なテーマであり、かつロマンティックでもある。

ただ僕は、それらの作品を眺めながら、 ふいにやってきた奥崎となんのことはなく、 いちゃいちゃと楽しくやっていたのだから 僕のはなんちゃって青の時代でしかない。