さみだれデイズ

朝。 眠い。

元からさわがしいのは好きでなかったが、 そうした雰囲気を積極的に避けた季節がある。

うまくできているもので、 そういう時はそういう人間に出会うべくして出会うもので、 話すでもなく音楽を聞くでもなく、 ただシーンとした夜を過ごしていた。

その静けさをどうやって絵に描いたらいいか いつも迷っている。

でも以前よりだいぶ思ったように表現できるようになった気はしていて。

熱があるとセンチメンタルな気分に没頭できない。

朝、ゴミの時間までに起きられるか、 そんなことばかり考えている。

朝4時。

大体の人間はこういう時目を伏せた表情をする。 さみだれちゃんはいつもなにかを見ている。

なにかをまっすぐ見ている人はとても奇妙な感じがする。 同じ奇妙な感じがする人でも 僕に不安を抱かせる人とそうでない人がいる。

それは医学や医療の話ではない。 もっと観念的で共有できない心の話。

見つめ合う…んじゃなくて じいっと見てるんです。

最初に会った時からそんな感じでした。 ごめんちょっと待ってて、って言うと 何時間でもその場で待っています。

不思議と変な子とか気持ち悪いとか思いませんでした。 もっと格段に気が狂っている人と一緒にいたので 麻痺してしまっていたのかもしれません。

さみだれちゃんがどんな子だったか。 よくわかりません。

しかし少なくとも 悪い子ではありませんでした。