連作:トオイヒビ

記憶に薄ついてどうしても忘れられない小さな美しい景色を、自分が老いてしまう前に描き留めておきたくて。

「好きな子に勢いでオリジナル曲を弾き語りして黒歴史」みたいなのは僕たちの世代としてはよくある話で。 平成初頭はバンドブームだったし。

僕の場合音楽はクラシック、楽器はピアノだったけどやってることは同じく恥ずかしい内容だったよ。 でもなぜかクラシックとピアノだとキザとかガチ扱いで 「いやいやお前のは笑えない、本気だし」みたいな感じなのよね。

なので無理にお笑いにしないで クソ真面目に語る癖がついたのかもしれない。

僕は思ったことをすぐ口にするのが苦手です。 それはTwitterなどのSNSであってもそうです。

そういう意味では、 僕が普段こうして書いていることはだいたい嘘なのでは? と顧みたりします。 書いたそばから全部嘘である気がして不安なのです。

ピアノで語ることはもう技術的にも体力的にも難しくなってしまいました。 最後に残るのが言葉でなく絵であって欲しいと思っています。

僕は多分絵を… 女の子の絵を、風景の絵を、 リアルな絵を、イラスト調の絵を… 描くのが好きなのではなく、 ただただ線を引くのが好きなだけなんだと思う。

こんな線。一度描いたらコピペで使い回せば1分で完成するんだけど、 こうね、何時間もただ線をひっぱることが快感で 毎日毎日やっています。

スマホだとほとんどわからないと思いますが、 しみに見えるところも全部手で描いてたりするんですよ。