嘘と言っても政治の闇とかそういうのでなくて、 「日常の中でちょっとした瞬間にごまかしてしまう自分の弱さから来る嘘」 を自分も他人もどうしても許せず、 執拗に潔癖に断罪しようとした僕の季節は、 あれは少しも格好いい思い出ではなく、 ただのブーメランだった。

そこは決して美化してはいけない。

ただそういうしみったれた季節を経ていなければ、 僕は本気で「この雑魚が」などと思っている大人になっていたかもしれない。

大丈夫、なんとかなる。 キルケゴールの言う通り、今必要なのは安心と安定ではなく可能性だ。