さみだれちゃんはずうっとこちらを見ている。
絵では目が出ているが、 実際は前髪を伸ばして目を隠している。
いつもこの絵と同じ格好をしている。 似たようなパーカーなら一着買ってあげようかと言ったことがある。 さみだれちゃんは何も言わない。 でもいやそうなのはわかったので僕もそれ以上何も言わない。
多分そのパーカーじゃないといけない理由があったのだ。 僕はそれを知っている。 知っているが知っているからといってどうにもならないので 僕は下着や靴下だけを洗濯する。
いつもぐにゃっとしている。 立つとぐらぐらしている。
でもずうっとこちらを見ている。 何があってもこちらを見ている。
