時々強い風が吹いて教室中のほこりを巻き上げる。

原型はまず無意識に目で追うところから始まる。 やがて目で追っている自分を自覚する。

しかしその感情が好きだということを なかなか飲み込めず、否定する。

元々話好きではない上に、 余計しゃべらなくなって考え事をする日々が続く。

そうした気配を察してマキタは逃げる。 マキタが逃げるので仕方なくオータニと仲良くする。

オータニは話しやすい。放課後捕まえて長々と話す。 オータニはにやにやと聞いている。 マキタは遠くで見ている。いやそうな顔をしている。

それが僕の覚えている「最初の頃」だ。 最初の瞬間には、いつだって強い風が吹いている。