マキタが果たして、 ただお腹がすいていただけなのか、 それともしょんぼりとしている僕に気がついていたのか、 今となってはもうわからない。

が、マキタもまた人の気持ちによく気がつく人間であり、 僕と同じく直接わかりやすい言葉で伝えるということが できない性格だったのは間違いない。

僕は人に気を遣うのも気を遣われるのも好きではない。 だからほっといても勝手気ままなわがまま人間についていき、 世話を焼く方がどちらかと言えば好きだ。

ただもしこれがマキタなりの気遣いなら、 僕はとても嬉しく、だから覚えている。

人の気を遣うということは、 人に気を遣わせないということだと思う。 ほとんどの人間はそれができない。 気を遣っているそれを知ってもらいたいと思っている。

だから互いに気を遣いあう。 それがいい時もあるし、イライラすることもある。

優しいにも色々ある。 それはどれくらい人と深く関わってきたかによる。