「まぼろしのいない部屋。」2020 .01.26ハセガワは、膝の上でくつろぐさみだれちゃんを眺めながら、二人だけの関係に思いを馳せる。もしSNSで自己紹介するような子なら、今の自分は好きになっていないだろうと確信するハセガワ。彼らには特定の仲間や帰属意識は不要だ。世間からの承認を求めず、ただ静かに寄り添い合う二人の存在の確かさを、ハセガワは噛みしめている。自分のことを語るだけではもう幸せになれない、というのが今の不幸の本質だと僕は思う。他人は他人だよ。 優しくも冷たくもない。ただ他人だ。