ただ、あの最初の「知らないから」享受できる強力な幸福を、 永遠に繰り返したいのがファンタジーの世界であり、 妄想の世界だとすれば、

僕はそれでも気まずい沈黙を背負って、 退屈な日常を二人で退屈に生きていくことを選ぶ。

そうやって長い長い退屈の果てにようやく、 ああ、これでよかったのだ、 と思う瞬間がやってくる。