ほんの数十秒か、もっと短かったと思いますが、 自分の心臓が爆ぜるように動いていたのを覚えています。

僕はこの時はもう童貞ではなく、 ヨシダとつきあったり別れたりし、 お花畑のようなファンタジーの住人ではなかったはずですが、

でもそれが好きだということなんだろうと、 そしてそれは自分でも思い通りにはならない感情なのだろうと、 しみじみと理解しました。

この数日後、 「そのせつはごめいわくありがとう。」 へと話はつながっていきます。