なんとなくふと「明るい闇」という言葉が思い浮かんで、 高校生ってそんな感じだったなと思った。

もちろん僕本人にとっては、暗い闇の中にいて、 何をしても、何も見ても 何となくイライラ、ソワソワして、 落ち着かなかったわけですが。

雨が降り出した帰り道、 傘を持っているマキタに傘を無理やり貸すとか、 手ぶらのマキタに荷物持ってやろうと言うとか、

今だったら脳に障害があるんじゃないのと言われても おかしくないあの季節は、

言い換えれば、自分のことを何も知らなかった季節だとも言える。

でも変に斜に構えてスルーしたり、 冷静に大人ぶったふりをすることなく、 この短い季節の明るい闇の中に全身で浸っていたことは、

僕にとって、やはり幸福だったと思う。