「曇天たち。」2020 .11.05何かを避けることが多い現代の人々が描かれている。世間の批判に直面し疲弊する存在を象徴的に表しているが、その中でも好意を持っている人物には、自分の気持ちを隠さず正直に告白している。過剰に周囲を気にせず、他人との関係の中で自己をしっかり示す様子が表現されている。自分のことばかりに構っていられないのが この時代の一番の不幸であり、 自分はさておき会ったこともない他人について 好きとか嫌いだとかどうしても言わなくては気がすまないのは スマホやネットの依存ではなく、 本格的な自我の欠如という病気だと僕は思う。僕をいつもとても哀しくさせるのは、 そうやって気まずくならないよう、 いつもその場しのぎの卑屈な笑顔を 仮面のように貼り付けたままになってしまった君たちの その中身のどろどろした粘液のような汚物に 僕が何も気づいていないとほっとしている姿だ。