20代後半にさしかかると、 僕の人を好きになる力は急速に衰え、 けばけばしい情緒の上下はなくなってゆきます。
20歳の時には数ヶ月しかもたなかった人間関係が、 自分自身の安定と共に長く続けられるようになり、
「こうすべき」「ああすべき」と思っていたことが どうでもよくなって、 最初から背伸びをしなくなりました。
そういう時にはそういう人と出会うようになっている。 さみだれちゃんとは大分歳が離れていましたが、 楽でした。
「お互い高めあうような関係」など 僕の歪んだ自尊心が生むただのくだらないこだわりだと、 僕は始終居眠りしながら考えていました。
