「美術準備室のオータニ。」2020 .11.24女子学生がソファに腰掛けており、制服を着て脚を組んでいる。彼女はコップを片手に持ちながら、何かを考えている様子だ。「いちいち自分の好き嫌いに人の顔色見んなや」と発言し、背後には男性らしきキャラクターが「めんどくさいのう、お前らは」と返している。本が積まれた部屋での会話だ。美術準備室は顧問の先生と美術部部長しか入れない、鍵のかかった小部屋だが、 僕が部長だった間は、僕と近しい人間のたまり場となっていた。演劇部部長のオータニも、 勝手に来て勝手に昼寝などしていた。いつも内に閉じこもって 何やら考えるふりをするのが癖になっている僕から見ると、 オータニも同級生ながらずいぶん大人に見えた。大人になりたかった。 一瞬でも速く。