美術準備室は顧問の先生と美術部部長しか入れない、鍵のかかった小部屋だが、 僕が部長だった間は、僕と近しい人間のたまり場となっていた。

演劇部部長のオータニも、 勝手に来て勝手に昼寝などしていた。

いつも内に閉じこもって 何やら考えるふりをするのが癖になっている僕から見ると、 オータニも同級生ながらずいぶん大人に見えた。

大人になりたかった。 一瞬でも速く。