「理解してもらう必要はない。」2020 .12.17みんな情緒不安定で、僕や先輩、杉ちゃんもそうだった。僕たちは「話を聞くこと」はできるけれど、それ以外の優しさが死ぬほど嫌いだったため、ただ黙って一緒にいるしかなかった。互いにくっついていることが唯一の支えで、飽きて嫌になるまで一緒にいた。二人は手を取り合い、慰め合う様子が描かれているが、そこには複雑な心情の揺れが感じられる。友情でも愛情でも男女でも他人でも何でもない関係。 という関係が欲しくなるほど、 僕たちの学生生活は情緒不安定に満ちていました。関係のない人間が、関係したそうなことを言う。それにいつも苛立っていました。犬の兄弟のようなものだったのかもしれません。 僕たちは文学や詩といった、言葉を専門的に扱う勉強をしながら、 言葉の通じない関係にこそ、救われていました。理解してもらう必要はない。