「君は家の話をするのが大嫌いだった。」2020 .12.29窓辺で二人の人物が会話をしている。上のコマでは、一人が「そろそろ一回帰った方がいいんじゃないのか。送るよ新田辺」と促している。下のコマでは、もう一人が「もう帰ってこないかもしんない、私。それでも?」と問いかけ、「帰らない」という決意をにじませている。室内の静かな雰囲気が感じられる場面だ。やることはやっといて 急に大人ぶって説教みたいなことを言ったりする。そんな内心を高校生に見透かされ、 妙な自尊心の高さから、 僕は分不相応に他人の家庭に踏み込んでいく。そしてこうした空気から3週間ほど経った朝、 阪神大震災が起きる。