「手紙のころ。」2021 .04.20公園のベンチで一人の男性が、相手が来るかどうかわからないと思いながら待っている。手紙には日付と場所が指定されていたが、彼は来ないだろうと予想している。そこへ女性が現れ、お互いに来たことに驚いている様子だ。女性は「ほんとに来たんだ」と、自分も来たことを照れくさそうに語っている。男性も「君こそ、来たんだ」と嬉しそうで、二人は少しぎこちなくも嬉しそうに再会を果たしたようだ。当時最新の通信手段はポケベルだった。僕はポケベルはおろか電話さえ拒否し、 手紙だけを是として生活する大学生だった。 流行ってるものが嫌いなのは今も昔も一緒だ。秒刻みで生きる今に、 僕は大分前からついていく気がない。もどかしいから育つ気持ちもある。