「1994。」2021 .04.30 大学編 村木 #2ページ一人の男性が床に寝転び、「人間ってなんなんだろうな」と考えている。彼は昼を過ぎるまでだらだらして、日本美術史の授業をサボってしまったことを反省しているようだ。そんな彼の元に訪れた女性は彼の生活について軽く問い掛けるが、お互いにまともな答えを返さず、何かをするかと問われても「しない」と返答する。日常の一部を切り取った、退屈で無気力な時間の描写である。憂鬱 日常一人の男性が床に寝転び、「人間ってなんなんだろうな」と考えている。彼は昼を過ぎるまでだらだらして、日本美術史の授業をサボってしまったことを反省しているようだ。そんな彼の元に訪れた女性は彼の生活について軽く問い掛けるが、お互いにまともな答えを返さず、何かをするかと問われても「しない」と返答する。日常の一部を切り取った、退屈で無気力な時間の描写である。演出を加えずに、 1994年当時の大学生活を思い出すと、 何もキラキラしていない。若いから何をやっても楽しいだろう、 なんて大人は言うけれど、 僕は一つも楽しくなかった。電話も携帯もネットもパソコンも何もなかった。 ピアノしかなかった。でも、だからずっと人を見ていた。 何もせず、人を見ていた。