「一番うしろ。」2021 .10.16教室の一番後ろの席で、女子学生が椅子を後ろに傾けるように座っている。制服を着た彼女は手をだらりと下に垂らし、棒をくわえて天井を見上げている。机や床の古びた雰囲気が、場面に静けさと少しの寂しさを与えている。窓からは光が差し込み、静かな時間が流れているような印象を受ける場面だ。直前の実力テストでトップを獲った生徒が席替えのくじを作る決まりだった。僕はくじ係を獲得し、 マキタは一番うしろ窓側に、自分はその隣になるようこっそり細工をする。僕はいつも実力テストだけ成績がいい。 先生は首をかしげたが、何にだってちゃんと理由はある。