「遠い遠い距離。」2022 .11.25京都に住む学生の僕は、病気で退職し故郷に戻った奥崎に会うため、2週間に1度島根まで通っている。当時は道のりに10時間かかり、雪道に苦労しながら、彼女の「来なくていい」と言う言葉にも心を揺さぶられた。半年ほど続けた後、限界を感じた僕は「ずっと一緒にいたい」と伝える。奥崎はその理由を尋ねた。遠距離は無理だった。 離れているから無理だったというよりも、 あの一人で考え事をしながら往復する時間が 無理だったんだと思う。あの時間は、不安と妄想を育てるだけの時間だった。