大した話をしたわけじゃないけれど、 話は尽きることなく続いた。

気がつくと僕だけがしゃべっていて 相手が眠りこけている時もあった。

喫茶店がない田辺では 話をしたい時はいつも僕の部屋か車の中だった。

ただみんな寂しくて、 それでもどちらかが「寂しい」なんて言い出したら もうどうしようもなくなることはわかっていた。

夜が好きだ。 と当時日記に何度も書いているが 後から思えば 昼でも夜でもなんでもよかったんだと思う。

二人だった。 二人でいるのが好きだった。