寝食を忘れるという言葉がある。 寝るのも食べるのも忘れて没頭するという意味だけれど、 僕が10、20代で寝食を忘れたのは マキタや先輩を追っかけていたことだけ、 観察ではなく、人をじっと僕自身の目で見ていたことだけだ。

ただ描いている、 今のこの寝食の忘れ方を高校生あるいは大学生の頃に 勉強や趣味に発揮できていたら 世界は変わったかもしれない。

いや、きっと変わらないだろう。 僕に絵を描かせているのは そのただ無為に人を追いかけ回した思い出だから。